ライアン・レイノルズ×ショーン・レヴィ 新作『アダム&アダム』(2022)について語る

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ショーン・レヴィ監督最新作「アダム&アダム(原題:The Adam Project)」についての取材記事をVANITY FAIRが掲載しました。

『フリーガイ』(2021) のショーン・レヴィ監督×ライアン・レイノルズ主演コンビの新作が早くも公開

2021年公開映画の中でも屈指の傑作「フリーガイ」のショーン・レヴィ監督とライアン・レイノルズコンビの最新SF映画が2022年3月11日よりNetflixにて公開されます。

取材記事によると、この映画のあらすじは

不可思議な状況下における時空連続体の中で行方不明になってしまった恋人ローラ(ゾーイ・サルダナ)を探し出すため、2050年の世界から救出任務に挑んでいたアダム・リード(ライアン・レイノルズ)が、任務中の事故によって2022年にたどり着いてしまう。
そこで彼は、この時代で唯一知っている場所であった「家」へと向かう…

というお話のようです。

この映画で最重要な設定は、主人公アダムがたどり着いてしまった2022年の世界でまだ子供時代の自分と対峙し、大人になったアダムと子供の頃のアダムとがともに行動するという設定です。
もう一つの重要と思われる設定は、2021年にアダムの父親が亡くなっており、子供のアダムはいまだ父親を恋しく思っているが、大人のアダムはそんな早く去ってしまった父親に対して怒りを覚えているなど、「父親との関係性」や「人生における成長や経験による価値観の変化」といったものでしょうか。

記事内でライアン・レイノルズとショーン・レヴィが非常に良いことを言っているので、勝手に和訳して引用させていただきます。

ライアン・レイノルズ:
私は人生について、人は自分自身に対して物語を語るものだと考えています。
主人公は、父親についての必ずしも真実とは言えない物語を自分自身に語っているわけです
私自身は自分の人生でそうしてきたと思っています。
自分の父親について、さらには亡くなる前の彼と自分との間にあった複雑な関係というものを正当化するために、自分自身に物語を語ってきたのです。
このように調和をとっていくのはとても難しいことです。

引用元:VANITY FAIR

ショーン・レヴィ:
この映画には、若い頃の自分と向き合うという考えもあります。
若い頃の自分は、物語を語るようになった今の自分よりももっと的確に物事を見ているかもしれませんからね。
子供には真の力があります。
なぜなら子供時代の自分だけが、自らの歴史に関して、自身の考え方で自分自身を包み込んでしまっている大人になった自分に対して「でたらめだ」と言えるからです。
子供こそが、その歴史というものをリアルタイムで生きていて、「違う、君は間違っている」と言うことができるのです。

引用元:VANITY FAIR

この二人の発言を見るだけで、鑑賞する前から「これは絶対良い映画だな」感がビンビンですよね。

「フリーガイ」では、グランドセフトオートやフォートナイト風といったゲーム世界を映像化した、一見子供向け映画と思わせておいて、テーマは自己の実存や本当の正義とは何かといった非常に深いものになっていて、しかもそれらをきっちり描き切るという驚異的な作品でした。

どうやら本作も、タイムトラベルや宇宙船といったSF冒険映画のフォーマットに乗りつつ、テーマは人間の内面に関するこれまた非常に深いものとなりそうですね。

おわり

Source: VANITY FAIR

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