「今日は映画を見てスカッとしたい!」「気楽に見られる映画が見たい!」「スカッとできなきゃ映画じゃねえ!(暴論)」という時のために、見終えた時に「スカッとする」映画のまとめです!
とりあえず「復讐」「大爆発」「どんでん返し」が登場すれば人間はスカッとするということは科学的に証明されています。(大嘘)
なので以下で紹介していく作品はそういった要素を取りそろえた名作たちです。
超有名作品も多いですが、こんなもんなんぼあったっていいですからね!
やってやったぜ!なクライム映画
スティング
制作年 | 1973年 |
制作国 | アメリカ |
監督 | ジョージ・ロイ・ヒル |
出演 | ボール・ニューマン ロバート・レッドフォード ロバート・ショウ |
上映時間 | 129分 |
あらすじ
1936年。シカゴの下町で、詐欺師の3人組が通り掛かりの男をヒッカケて金をだまし取る。
引用元:allcinema
しかし彼らが手にしたその金は、いつもとは段違いの思わぬ金額だった。
悪い予感は的中。その金は、ニューヨークの大物ロネガンの手下が、賭博の上がりをシカゴへ届ける為の金だったのだ。
怒った組織は、仲間の一人であるルーサーを殺害。
彼の復讐を誓ったフッカーは、助けを求めて、賭博師ゴンドルフを訪ねた。
最初は嫌がっていたものの、ロネガンの名を聞いて目を光らせるゴンドルフ。
2人は、ロネガン相手に一世一代の大バクチを企てるが……
みどころ
定番中の定番ですね。
みんな大好き「コン・ゲーム(詐欺・騙し合い)映画」の傑作です。
今更紹介もくそもない有名作ですが、一応改めて本作の魅力を挙げるとすれば、まずはやはり「二転三転するストーリー」でしょう。
一体どこまで計画内なのか。誰までがグルなのか。
初見では全く予想のつかない展開の数々は、もはや結末を知った後もそのテンポ感のおかげで楽しめます。
あとはもちろん『明日に向かって撃て!』(1961)コンビであるポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの再共演というのも見どころでしょう。
特にポール・ニューマンは、凄腕のバクチ打ちというキャラクターが『ハスラー』(1961)とも若干重なる部分があり、とにかく単純にカッコ良い!
ということで、もしまだ見たことがないという方は今すぐ見ましょう。
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マーヴェリック
制作年 | 1994年 |
制作国 | アメリカ |
監督 | リチャード・ドナー |
出演 | メル・ギブソン ジョディ・フォスター ジェームズ・ガーナー |
上映時間 | 127分 |
あらすじ
賞金50万ドルの船上ポーカー大会が開かれることになった。
引用元:allcinema
ギャンブラーのマーヴェリックは、その大会をめざす途上、女ギャンブラーのアナベラと知り合う。
彼らは連邦保安官も交えて、ポーカー大会に乗り込んでいったが……。
みどころ
笑いあり、ロマンスあり、アクションあり、どんでん返しありな安定の作品です。
とにかく気楽に見られる90年代のハリウッド映画って感じです。
プロットが緻密に練り上げられているというわけではありませんが、終盤たたみかけるように二転三転する展開は見ていて楽しく、舞台が西部開拓時代ということで、あの名作『駅馬車』(1939)にオマージュを捧げたアクションシーンなんかは見応えがあります。
そしてもう一つの大きな見どころといえば、やはりヒロインの女詐欺師を演じるジョディ・フォスターでしょう。
『羊たちの沈黙』(1990)パワーなのか、彼女に対してはどこか「クール」だったり「シリアス」なイメージが強いかと思いますが、本作のジョディ・フォスターは「カワイイ」に全振りしているので、今見ると若干の新鮮味があります。
あとは若い頃の、ドクター・オクトパスでおなじみアルフレッド・モリーナがそこそこ大きな役で登場したりします。
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ミッドナイト・ラン
制作年 | 1988年 |
制作国 | アメリカ |
監督 | マーティン・ブレスト |
出演 | ロバート・デ・ニーロ チャールズ・グローディン |
上映時間 | 126分 |
あらすじ
シカゴ警察を退職しロサンゼルスで賞金稼ぎをしているジャックは、保釈金保証会社の社長エディに依頼され、ギャングの金を横領した会計士マデューカスの行方を追う。
やがてニューヨークでマデューカスを捕まえるが、彼を狙うギャングとFBIの両方から追われるハメに。
しかも飛行機恐怖症のマデューカスのせいで、ロサンゼルスまで陸路で移動することになり……。
みどころ
これはもう80年代を代表する名作の一つですよね。
ギャングに追われる犯罪者と彼を捕らえた賞金稼ぎの逃避行を描いた、サスペンス・アクション・コメディ・ロードムービーって感じの映画です。
『ビバリーヒルズ・コップ』(1984)のマーティン・ブレスト監督だけあって、ギャグのセンスはさすがの安定感です。
ただコメディ推しで紹介してしまうと、ロバート・デ・ニーロを無駄遣いした映画かと思われるかもしれませんが、全くそんなことはありません。
この映画は、アクションやコメディを交えながらも主人公二人が心を通わせていくドラマの作りがしっかりしているし、映画中盤手前、デ・ニーロ演じるジャックがある人達の家を訪ねるシーンでは、ここまで軽快なコメディ演技だったデ・ニーロが突如ガチの感動ドラマ用演技を見せてくれたりします。
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正義は必ず勝つ!なアクション映画
グラディエーター
制作年 | 2000年 |
制作国 | アメリカ |
監督 | リドリー・スコット |
出演 | ラッセル・クロウ ホアキン・フェニックス |
上映時間 | 171分(完全版) |
あらすじ
古代ローマの皇帝アウレリウスは、信頼を寄せる将軍マキシマスに次期皇帝の座を譲ろうと考えていた。
引用元:映画.com
それを知った野心家の王子コモドゥスは父を殺して玉座を奪い、マキシマスに死刑を宣告。
マキシマスは故郷へ逃れるが、コモドゥスの手下に妻子を殺されてしまう。
絶望の中、奴隷に身を落としたマキシマスはやがて剣闘士として名を上げ、闘技場で死闘を繰り返しながらコモドゥスへの復讐の機会を狙う。
みどころ
とにかく「どストレートな復讐劇」であるのがみどころです。
ストーリーに煩わしいツイストはありません。
全てを失った男が、どれだけ卑劣な手段を使われようと、正々堂々と己の腕っぷしで這い上がり、全身全霊を懸けて復讐を果たす物語です。
ホアキン・フェニックス演じる悪役も、中途半端に同情の余地があるようなキャラクターではなくとにかくヴィランです。
このように不要なツイストや寄り道を避け、一直線で描き切る復讐劇がもたらすカタルシスは計り知れません。
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特攻野郎Aチーム THE MOVIE
制作年 | 2010年 |
制作国 | アメリカ |
監督 | ジョー・カーナハン |
出演 | リーアム・ニーソン ブラッドリー・クーパー クイントン・ジャクソン シャールト・コプリー |
上映時間 | 117分 |
あらすじ
奇抜な戦略家のハンニバルをリーダーに、二枚目のフェイス、怪力のB.A.、パイロットのマードックら米軍のバラエティに富んだ精鋭で結成された特殊部隊“Aチーム”。
引用元:allcinema
8年後、数々の特殊ミッションを遂行してきた彼らは、すでに米軍の生ける伝説と化していた。
そんな中、盗んだ米ドル紙幣の原版をバグダッドから運び出そうとしているゲリラ集団を一掃し、原版の奪還に成功するAチーム。
ところが、それが罠だったと気づいたときには既に後の祭り、軍法会議にかけられ監獄送りとなってしまう。
それから半年、脱獄に成功したAチームの面々は、自分たちの潔白を証明するべく行動を開始する。
みどころ
1980年代に放送されていたアメリカの人気テレビシリーズ『特攻野郎Aチーム』を原案とした映画化作品で、あのトニー&リドリー・スコット兄弟がプロデュースしています。
もうとにかく荒唐無稽で無茶苦茶です。つまり最高です。
基本的にこのチームの4名は無敵で、うち2名ほどは完全に狂っています。
なのでどんな状況になろうが超絶ハイテンションで乗り切ります。
荒唐無稽アクション大作と言えば近年の『ワイルド・スピード』シリーズが代表格ですが、こちらもなかなか負けていません。
荒唐無稽もここまでやり切ってくれればこちらも全力でついていけるというものです。
この点は極めて一部の方にしか刺さらないと思いますが、当時がおそらく人気の絶頂期だったゲームシリーズ『Call of Duty』への目配せっぽい要素もいくつかあるので、『Call of Duty 4: Modern Warfare』や『Call of Duty: Modern Warfare 2』をプレイしていた方には時々ちょっと懐かしい一瞬もあります。
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逃亡者
制作年 | 1993年 |
制作国 | アメリカ |
監督 | アンドリュー・デイビス |
出演 | ハリソン・フォード トミー・リー・ジョーンズ |
上映時間 | 130分 |
あらすじ
優秀な外科医キンブルは妻殺しの容疑で逮捕されてしまうが、護送途中に起こった事故に乗じて逃亡を図る。
引用元:映画.com
自らの潔白を証明するため、片腕の男を捜し始めるキンブル。
一方、連邦保安官ジェラードがキンブルの追跡を開始。
逃亡を続けるキンブルは真犯人を見つけ出すことができるのか?
みどころ
捕まりそうで捕まらない、逃げ切れそうで逃げ切れないサスペンスフルな展開と、ハリウッド映画らしいスペクタクルなアクションシーンもてんこ盛りな、言うまでもない名作です。
あの「ダムのシーン」は、この映画を見ていなくてもそこだけは知っているという人も多いほど、映画史に残る名シーンでしょう。
ただ、この映画が今でも楽しめる作品となっている最も大きな要因は、トミー・リー・ジョーンズ演じる、追跡側のジェラード連邦保安官補がちゃんと有能であるという点だと思います。
ダメな追いかけっこ映画だと、追跡側が無能なせいで毎回逃がしているように見え、観客がイライラしてしまうというパターンに陥りがちです。
この映画は、逃走側の主人公キンブルが有能であるのはお決まりとして、追跡するジェラードも冷静で的確な判断によって、キンブルが一歩リードしたかと思ってもすぐに追い詰めてきます。
このキャラクターが非常に評価され、トミー・リー・ジョーンズはアカデミー助演男優賞を受賞。
その後、ジェラードを主人公としたスピンオフ『追跡者』(1998)が作られることになりました。
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デス・プルーフ in グラインドハウス
制作年 | 2007年 |
制作国 | アメリカ |
監督 | クエンティン・タランティーノ |
出演 | カート・ラッセル ゾーイ・ベル ロザリオ・ドーソン |
上映時間 | 113分 |
あらすじ
テキサスの人気女性DJジャングル・ジュリアは、女友達と一緒にお気に入りのバーを訪れる。
引用元:映画.com
しかし彼女たちの背後には、車を凶器に美女を狙う恐ろしい殺人鬼スタントマン・マイクが忍び寄っていた。
それから14カ月後、今度はスタントウーマンのゾーイたちがマイクの標的となるが……。
みどころ
スカッとする映画の話題でタランティーノ作品は避けて通れないですよね。
タランティーノ作品ファンならまず外せないのがこの『デス・プルーフ』でしょう。
スタントウーマンとして登場するゾーイ・ベルは本物のスタントウーマンであるため、彼女が自分で行うCG一切なしなアクションシーンは、本当に危なくて迫力があります。
この映画のもう一つの素晴らしい点はやはりエンディングで、タランティーノ作品の中でも本作のエンディングは至高だと思います。
(「THE END」の出し方とかね)
しっかりB級映画らしいスラッシャー描写(褒め言葉)を存分に見せてくれつつ、最後にはすっきり爽やかな気分で終わらせてくれるこの手腕は、さすがタランティーノといったところでしょう。
あと『ホステル』(2005)でおなじみイーライ・ロス監督がしょーもない役で出演しているのは大事な笑いどころです。
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ファイティング・ダディ 怒りの除雪車
制作年 | 2014年 |
制作国 | ノルウェー スウェーデン デンマーク |
監督 | ハンス・ペテル・モランド |
出演 | ステラン・スカルスガルド ブルーノ・ガンツ |
上映時間 | 116分 |
あらすじ
長年にわたって除雪車の運転手を続け、市民栄誉賞を受賞した初老の男ニルス。
引用元:映画.com
喜ぶ彼の元に、最愛の息子が急死したとの悲報が届く。
息子がドラッグを盗んだ友人のとばっちりを受けて殺されたと知ったニルスは、復讐を決意。そんな彼の行動が、街を牛耳る2つの犯罪組織同士の抗争を招いてしまう。
みどころ
このふざけたタイトルとは裏腹に(いやむしろぴったりか?)、超絶シュールなアクション・ブラック・コメディです。
実は既にリーアム・ニーソン主演で『スノー・ロワイヤル』(2019)というハリウッドリメイクが作られており(監督は同じ)、こちらの方が有名かと思いますが、個人的にオススメなのはこちら『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』の方です。
こちらは主演がステラン・スカルスガルドということで、終始とにかく怖い顔をしているのですが、その出で立ちと本作のふざけ倒した世界観とのギャップが非常に笑えます。
(リーアム・ニーソンだと『96時間』とかのイメージに若干引っ張られちゃうんですよね…)
シュールなお笑いが好きな方は絶対楽しめると思います。
特に人が死んだ際の演出とエンドロールは本当に秀逸なのでぜひ注目してください。
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絶対負けねえ!なスポーツ映画
ロンゲスト・ヤード
制作年 | 1974年 |
制作国 | アメリカ |
監督 | ロバート・アルドリッチ |
出演 | バート・レイノルズ エディ・アルバート エド・ローター |
上映時間 | 121分 |
あらすじ
かつてアメフトの花形選手だったポールは車を盗んだ罪で刑務所に送られる。
引用元:映画.com
看守たちのフットボール・チームを育成することにやっきの所長へイゼンはポールにコーチ役を命ずる。
やがてポールは看守チームの相手となる囚人チームの結成に同意し、荒くれ者たちを次々とメンバーにしていく。
かくして看守チーム対囚人チームが激突することに!
みどころ
終盤がとにかく熱い!
まさに「男くさい」を煮詰めきったような(=男の良さもダメさも詰まっている)アメフト映画です。
今どきはこんな映画はもう作られないと思うので、こういった古い映画で触れるのもたまには良いのではないでしょうか。
公式に看守への反抗や暴力が許されるということで、どうやって看守を潰そうかと企む囚人たち。
囚人たちがそう考えることを分かっていて、それらをいかに脅迫や謀略によって潰してやろうかと画策する看守たち。
この両者がアメフトというスポーツで本気でぶつかり合ったとき、初めはもちろんスポーツそっちのけで暴力や反則合戦になってしまいます。
しかし最終的には、お互いが自ら「正々堂々と勝負したい」と思うようになり、囚人側のキャプテンであるクルーと看守側のキャプテンであるナウアーとの間に、立場を超えて通じ合う瞬間が芽生えるという、これぞスポーツの醍醐味といったものがしっかり描かれています。
2001年には『ミーン・マシーン』としてイギリスでリメイク。
2005年にはアダム・サンドラー主演で同タイトルのリメイクが作られています。(ボブ・サップが出てるよ)
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ヤング・ゼネレーション
制作年 | 1979年 |
制作国 | アメリカ |
監督 | ピーター・イェーツ |
出演 | デニス・クリストファー ダニエル・スターン デニス・クエイド ジャッキー・アール・ヘイリー |
上映時間 | 101分 |
あらすじ
インディアナ州の町ブルーミントン。
引用元:映画.com
高校を卒業したデイブら4人の仲間たちは、大学へ進学せず無為な日々を過ごしていた。
自転車レースが趣味のデイブは、イタリアのレーシングチャンピオンに憧れ、すっかりイタリアかぶれになっている。
そんなある日、女子大生キャサリンに恋心を抱いた彼は、彼女の気を引くため自分はイタリア人だと嘘をついてしまう。
やがてデイブは、仲間たちと共に地元で恒例の自転車レースに出場することになるが……。
みどころ
今回はスポーツ映画としてカテゴライズしてしまいましたが、どちらかといえば「青春映画」としての側面が素晴らしい一作です。
高校卒業という大人でも子供でもない時期。
いよいよ自分の生き方について向きわなければならないが、どうすべきなのかわからない。
何となくで大学に行く気もしない…
そんな状況の中、唯一自分が熱中できるものだった「自転車」を通して友人や親との関係、恋愛などを描きます。
そしてそこからの挫折と、しかしそれでもこの自転車に懸けるしかないんだという熱き思いが最高潮に達するクライマックスのレースには目頭が熱くなること必至でしょう。
このラストのレースシーンでは、さすがは『ブリット』(1968)を撮ったピーター・イェーツ監督と言わざるを得ないスピード感溢れるカメラワークが圧巻です。
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何もかも気に食わねえ!なカルト映画
バニシング・ポイント
制作年 | 1971年 |
制作国 | アメリカ |
監督 | リチャード・C・サラフィアン |
出演 | バリー・ニューマン クリーヴォン・リトル |
上映時間 | 98分 |
あらすじ
海兵隊上がりで、警官やオートレーサーなど様々な職を経験した後、今では車の陸送をやっている男コワルスキー。
引用元:allcinema
ある日、立ち寄ったバーの店主と、デンバーからサンフランシスコまで15時間で車を陸送する賭けに応じた彼は、警官の追跡を振り切り、時速200キロで車を爆走させる。
白バイを巻き、バリケードを突破するコワルスキーのニュースは瞬く間に話題となり、彼に共感する盲目のDJ、スーパーソウルは警察情報をコワルスキーに流し始めた。
しかし警察の追跡も次第に白熱化していく…。
みどころ
いわゆる「アメリカン・ニューシネマ」と呼ばれるハリウッドにおける一大ムーブメントの中で作られた名作です。
先ほど紹介した『デス・プルーフ』に非常に大きな影響(使う車種が同じとか)を与えています。
「バニシング・ポイント」とは、遠近法における消失点を指します。
主人公コワルスキーは、地平線の向こうにある消失点、それはつまり人生の消失点へ向かうが如く、ダッジ・チャレンジャーを猛スピードで飛ばします。
彼の危険なドライブは当然警察から追われることになるのですが、彼はなぜそこまでの危険を冒して走り続けるのか。
その理由は劇中では説明されません。
しかし、時折挟まれる彼の回想やダッジ・チャレンジャーという車、その車が走り抜けるアメリカ西部の景色、彼の走りを見る(聴く)人々の眼差しを見れば、自然と理解できることでしょう。
正直なところこの映画はアメリカン・ニューシネマをある程度見慣れている人向けかもしれませんが、ニューシネマが嫌いでなければ絶対にオススメの一本です。
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フォーリング・ダウン
制作年 | 1993年 |
制作国 | アメリカ |
監督 | ジョエル・シューマカー |
出演 | マイケル・ダグラス ロバート・デュバル |
上映時間 | 118分 |
あらすじ
“D-フェンス”と名乗る男がいた。
引用元:allcinema
非常に厳格で几帳面な上に、自分の価値観をハッキリと持った彼が、ある日突然、渋滞する道路に車を乗り捨てると歩きはじめた。
別れた妻の元にいる幼い娘に電話をするために、両替してもらおうと入ったコンビニエンス・ストア。
そこで邪険にされたことから、彼の怒りは爆発。
些細な出来事は、やがて市民を震え上がらせる事件に発展していく。
みどころ
とにかく主人公「D-フェンス」の、この不条理で何もかも間違っている世の中に対する怒りの爆発、そしてそれがエスカレートしていく様が痛快でたまりません。
ただし、この主人公は手放しで楽しめるダークヒーローとして描かれているわけでもありません。
やはり彼は問題のある人物で、非常に偏った思想の持ち主です。
ところどころ現実社会を生きる我々の溜飲を下げてくれる「D-フェンス」という人間が一体どんな人物か。
そしてそんな彼を追いかける警官プレンダガストとの対比と、この騒動の果てで彼らに待ち受けている顛末とは。
「D-フェンス」の言動だけでなく、作品全体が作りとして非常にアイロニカルなものとなっており、エンディングの妙な爽やかさも相まって、カルト映画として非常に人気の作品です。
ちなみに本作は当ブログのポッドキャストでも取り上げているのでよろしければこちらもお聴きください。
この映画を見るには
おわりに
いかがでしたしょうか。
超絶ド定番は外したいなと思っていましたが、結構有名作品が多くなっちゃいました。
というかむしろ、スカッとする映画だから有名になる、みたいなとこありますよね。
今回挙げた作品は、いつ見ても何度見ても気軽に楽しめる作品なので、見たことない方だけでなく、見たことある方もこの機会に見てみてはいかがでしょうか。
やっぱ見ていて気持ちよくなる映画は最高だよな!
おわり
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